OEMとは?OEM生産のフロー&商品例|OEMのすべてをご紹介

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OEMとは

OEMとは、Original Equipment Manufacturingを略した言葉です。自社以外のブランド製品を製造することや、製造している企業を指します。アパレルや美容品など、OEMを利用している業界が年々増えています。

また、食品・自動車・家電製品・デジタル製品などの業界においてもOEMが多用される傾向にあります。今やものづくり産業においてOEMは欠かせないシステムであり、自社の利益を上げるだけではなく同業界のスケールアップにもつながるでしょう。

今回はOEMを選ぶ理由や、依頼する際の注意点などをご紹介します。OEMは企業の資源を節約したり負担を軽減したり、はたまた他業務へリソースを投入したりするなど、さまざまなメリットがあります。OEMならではの特徴を理解した上で、自社の生産性や利益アップにつなげていきましょう。

OEM製品・商品の主な種類

OEMにおいて昨今注目を浴びているのが、EC運営やネットショップにおける他社委託です。また現在は自社で商品を製造している企業が、他社との差別化を図るためにOEMを活用するケースも増えています。

ここでは、主なOEM製品や商品を4つご紹介します。もちろんご紹介する商品がすべてではありませんが、現在のOEM事業のトレンドを理解することでビジネスプランを組み立てる参考にしていきましょう。

1.アパレル衣類

現在のOEM事業で特に注目されているのが、アパレル衣類に関する商品です。シャツやスーツに限らず、革製品・スポーツウェア・水着・下着・ベビー服など、幅広いアパレル衣類でOEMが活用されています。

なかには、ニットやデニムなど一部の素材に関わる製品のみをOEMに委託しているケースもあるでしょう。例えば自社ではデザイン案まで企画・開発し、実際の製造はOEMに任せて商品化へと近づけるのです。

2.アパレル雑貨

アパレル衣類と同様にOEM事業で活発なジャンルが、アパレル雑貨です。例えば、靴・バッグ・アクセサリー・眼鏡・ベビーグッズなどが含まれます。雑貨の中には、商品自体は自社で製造し、ネーム入れだけOEMに委託するケースが存在しています。

なかでも高級な素材にこだわったものや、オーガニック素材に限定したアパレル雑貨などは、受注のノウハウをもつOEMに任せるケースが少なくありません。アパレル雑貨に限らず、ホームセンターやディスカウントストアなどに営業し、OEMを行う専門性の高い営業も存在しています。

3.スキンケア

スキンケアを含む美容品やコスメは、企業ごとに所有している特許を効果的に活用することで、利益が見込めます。企画や開発、成分の抽出などは自社で行い、実際の制作工程はOEMを活用する企業も珍しくありません。

制作をOEMに委託した上で、監修は自社でするケースもあります。また製造元はOEMでありながら、販売元は大手の名前を冠することで製品への信頼度を高める手法も、一般的に展開されています。肌に直接触れるものだからこそ、認証がとれている工場や、薬機法を遵守した工場への依頼が重要となります。

4.ヘアケア

ヘアケア製品もスキンケア製品と同様に、特許や独自技術、独自成分を活用しながらOEMを活用しているジャンルです。企業によっては、原材料のみを販売しているケースもあり、OEM事業の多様性を日々高めているといえるでしょう。

例えば「この成分を配合させたいけれど、肌トラブルのリスクを下げる方法がわからない」や「商品企画の相談、原料の仕入れの相談にのってほしい」などの悩みを解決してくれる手法の一つが、OEMなのです。

自社製造よりOEMを選ぶ理由

OEMを活用することで、自社では対応できない製品の製造が可能です。例えばOEMでは、以下の問題を解決することができます。

  • 生産ラインの確保
  • クオリティの担保
  • 原料や生地を含めた、商品企画の相談
  • 資材の仕入れの相談

つまり、ワンストップで商品企画から製造まで相談が可能です。

また、OEMを取り入れることで生産量がコントロールしやすくなるのも特徴です。情報化・複雑化する現代ではユーザーの需要やトレンドも変化しやすいため、OEMによる柔軟な対応力の取得は、企業の生産性や効率化にもつながります。

OEMのメリット

OEMを活用するメリットは、費用を抑えて商品を製造できる点です。基本的に、新規製品を製造する際は新しい生産ラインを導入するなど設備投資が必要です。しかし製造をOEMに委託することで、費用を抑えながら商品を製造・展開できます。

在庫を抱えるリスクが少ないこともメリットです。販売状況に合わせて発注量を調整できるため、自社のコストや不安を最小限にした状態で拡張・縮小が可能です。

設備投資にかける予定だった費用を、新しい商品製造や新規事業の人材リソースに充てられることも大きなメリットだといえるでしょう。

OEMのデメリット

OEMを活用するデメリットは、製造をOEMに委託し続けることで自社のノウハウが積み上げられないことです。自社の技術力が磨かれなければ、永久的に技術を他社頼みにする必要があります。

さらに製造をメーカーに任せ続けた結果、メーカーが自社の競合になるまでに成長してしまう可能性があります。発注先としては心強いものの、自社の利益や顧客を奪ってしまうような企業に成長してしまった場合、製品や事業を変更する必要性が出てくるでしょう。

なかでも注意したいのが、製造を任せていた商品の一部を変更し、類似商品を展開されてしまうことです。これらの不安要素を払拭するためにも、自社における技術力のアップは急務となります。

OEMのフロー・依頼方法

ここでは、実際にOEMを活用するときのフローチャートや依頼方法などをご紹介します。近年、小ロット生産も増えており、個人レベルでもOEMを活用する事例が増えています。

現在は、無料で利用できるOEMサポートコンテンツも充実しています。一見すると実現不可能なアイデアを現実のものにするために、まずは企業の特徴を見比べながら予算のイメージを組んでみましょう。

1.お問い合わせ

まずは作りたい製品のカテゴリーを選択して、OEMに問い合わせます。OEMはメーカーごとの強みや特徴を持っており、製造技術や品質管理体制もそれぞれ異なります。一社に絞らずいくつかのOEMに相談しつつ、サービス内容を見比べるとよいでしょう。

生産管理のパートナーとなるので、コミュニケーションや進め方が、自社・自分にあっているかを気にすることが重要です。また、ロット数や単価などもメーカーによって様々なので、自社の予算や生産規模にあわせて、依頼先を検討しましょう。

2.ヒアリング

問い合わせ後の返信に伴い、OEMのサポーターと商品について擦り合わせをします。作りたい製品のより具体的なイメージやユーザーのペルソナ設定などをヒアリングしてもらい、発注に関わる詳細な条件を決めていきましょう。

ヒアリングの工程では、実際の商品内容やビジュアルだけではなく、商品のコンセプトや数量なども共有しつつイメージを固めていきます。ヒアリングの段階で詳細が最終決定するわけではないため、担当者と相談しつつビジョンを明確に伝えていきましょう。

3.商品化に向けたサンプリング

ヒアリングを繰り返した結果、商品のイメージが共有できたら、実際の商品化に向けたサンプリングを行います。発注者側が納得できるまで、企業と一緒に商品を企画していきましょう。

また次の工程である見積りに関しても、サンプリングの時点で早めに組み込まれるケースが多い傾向にあります。サンプリングで商品のイメージが固定されれば、商品イメージに沿ってすぐに見積りが出るため、サンプリング時点でのメーカーからの付加価値の提案にも期待したいものです。

4.見積もり・製造開始

商品のサンプリングができた後に、本格的な製造に向けた見積りを決めます。サンプリングでは仮の素材やカラーリングを利用している場合もあるため、商品化に向けた本番の素材やデザインを決定したあとに製造を開始します。

予算を共有した上でロット数を決定したり、希望ロット数に応じた素材やモデルチェンジを提案したりすることも可能です。OEMからは希望に合わせた最適なコストを提案してもらえるため、クオリティやコストのバランスを担保しながら相談していきましょう。

5.納品

製造完了後は、検査を実施した後に納品されます。自分のブランドのローンチに向けた、大きな一歩を踏み出す特別な瞬間といえるでしょう。

OEMによってアフターサポートの種類は異なりますが、一般的には商品が売れるためのサポートやミーティングなどが組み込まれている傾向にあります。例えば、ECサイトの立ち上げ支援や、販売時の物流支援などが挙げられます。

OEMで依頼する際の注意点

OEMに依頼する際には、相見積もりをとったり、さまざまなメーカーに話を聞いたりすることが重要です。条件にあわせて、作りたいものを作ることはOEMの前提条件ですが、自社にあったOEMメーカーを見つけるのは難易度が高いもの。

Yosemiteはそのような悩みを抱えるブランド側とOEMメーカーをつなぐプラットフォームです。Yosemiteにご相談いただければ、適切なOEMメーカーとの協業をサポートします。お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

企画サポート〜OEM製品はYosemiteに

今回はOEMの意味やメリット・デメリット、実際にOEMを利用する際のチャートなどをご紹介しました。OEMはメーカーによって特徴が大きく異なります。クオリティーやロット数はもちろん、得意分野やアフターサポートの内容なども多岐に渡ります。希望する商品のビジョンによってベストな企業は異なるものです。OEMの選択に迷っている人は複数のメーカーとヒアリングを行い、コストと天びんにかけながら焦らずに選定していきましょう。

また、Yosemiteは商品企画から納品まで手厚くサポートします。面倒なサプライヤー選定や一括見積、独自の生産管理までYosemiteであれば柔軟に対応できます。

低価格・低リスクで始められるだけではなく、初期費用や月額が無料であることもうれしいポイント。OEM企業のセレクトに迷っている人は、ぜひYosemiteにお問い合わせください。

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