Tシャツ生地の種類とは?素材の特徴や選び方について

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オリジナルTシャツ作成では、どんな生地を選べばいい?

オリジナルプリントのTシャツを作りたい!と思っても、さまざまな生地や素材があり、何を選択すればいいのかわからない人も多いでしょう。ここでは、オリジナルTシャツをつくる際に大事な生地感や選び方をご紹介します。

オリジナルのTシャツを作る際、生地感はデザインと同じくらい重要です。Tシャツは素材と生地の織り方や編み方によって、風合いが大きく変わります。

「Tシャツ」と一言で言っても素材はさまざまであり、用途や季節により大きく変化します。生地感を間違えるとどんなに良いデザインでも着る機会は少なくなり、せっかくのオリジナルTシャツが無駄になりかねません。

基本的なTシャツ生地の種類

では、オリジナルTシャツを作る際に注目したい素材にはどのようなものがあるのでしょうか。オリジナルに限らず、通常私たちが購入している基本的なTシャツ生地の特徴とメリットをご紹介します。

綿(コットン)

多くの商品に使われている一般的な綿(コットン)生地。直接肌に触れるTシャツに使われることが多い傾向です。綿(コットン)生地は、吸水性・耐水性が高く、長く使っても生地がくたびれないため、ガシガシと洗濯できる点もポイントです。吸水性が高いのと同様に保水性も高いため乾きにくく感じることがあるので注意しましょう。

綿(コットン)生地でオリジナルTシャツを作る際は、プリントTシャツやタイダイ染めなどが向いています。通気性も高いため、季節を問わず使えるのが綿(コットン)生地の良いところです。

ポリエステル

綿(コットン)生地の次にTシャツに多く使われるポリエステル素材は、通気性と速乾性に優れていて、汗をかいてもサラリとした質感を保ち続けられます。スポーツのユニフォームなどに使われることが多い素材です。

化学合成で作られた機能性の高い素材なので、シワになりにくい・型崩れしにくいというメリットがあります。洗濯後、Tシャツのアイロンがけの手間も省ける優れものです。サラリとした質感ですが肌触りが良いわけではないため、肌への負担があります。そのため肌が弱い人やアトピー性皮膚炎を患っている人には向いていません。

外で使うTシャツやスポーツなどを想定したオリジナルTシャツを作るには、ポリエステル素材や生地を使う場合が多いでしょう。

混合素材

混合素材とは、綿(コットン)生地とポリエステルを組み合わせた生地です。Tシャツタグなどに「綿50/ポリエステル50」と表記されている場合は混合素材でしょう。この混合素材は、綿やポリエステルをはじめとする複数の素材を組み合わせてできた生地のことなので、Tシャツに入っている素材によって表記は異なります。Tシャツは混ぜている素材によって生地の肌触りや速乾性、通気性も違うため注意が必要です。

綿の割合が多ければ着心地がアップ、ポリエステルが多ければ速乾性がアップするなど、混合割合によって機能性を調整しています。オリジナルを作る際はTシャツの表記に注目して見てみましょう。

Tシャツの素材を選ぶときのポイントは?

Tシャツの生地は、これまでに紹介した以外にもいくつかあります。また、混合素材も割合によって大きく変わるのです。では、オリジナルTシャツを作る際、Tシャツの素材や生地はどのように選べばいいのでしょうか。

ここでは、Tシャツの素材や生地を選ぶときのポイントをご紹介します。

汗をかいても大丈夫な素材にしたいとき

汗をかくことを前提にするなら、Tシャツは綿(コットン)生地もしくはポリエステル素材を選びましょう。

室内などの微量の汗であれば綿(コットン)生地が適しています。綿(コットン)生地よりも汗を吸い、通気性に優れているポリエステルは、汗をかいても乾きやすく速乾性と通気性により優れています。ポリエステルはスポーツTシャツなどにも使われている素材なので、汗をかいても大丈夫です。

肌ざわりや着心地を重視したいとき

肌触りや着心地が良いものを重視する場合は綿(コットン)生地を選びましょう。素材の中でも肌触りや着心地が良い方です。肌が弱い人だけではなく、どんな肌の人でも使いやすいTシャツを作れます。

また、混合素材の配合割合によって肌触りや着心地が変わります。混合素材のTシャツで着心地を重視する場合は、綿(コットン)生地の割合が多いものを選ぶと良いでしょう。

耐久性を重視したいとき

耐久性を意識したオリジナルTシャツを作りたいときは、綿(コットン)生地を選びましょう。ポリエステルは型崩れもしにくく一見すると耐久性が高そうですが、一般的に綿(コットン)生地のTシャツの方が高い傾向です。

天然繊維である綿(コットン)生地は耐久性が高いため、自宅での手入れの際手間がかからないのもポイントです。

保温性を重視したいとき

Tシャツの保温性を重視したい場合も綿(コットン)生地を選びましょう。高い耐久性と吸水性とは相反する保温性を持っているのは、綿(コットン)生地の特徴です。保温性が高いのですが、着心地・肌触りともに良いので、Tシャツ生地で迷ったら綿(コットン)生地を選んでみてください。

また、保温性の高いTシャツを作りたい場合は、生地だけではなく編み方にも注目してみましょう。編み方については以下で解説します。

素材の質感が変わる!編み方の8つの種類

素材を選ぶと同時に、編み方にも注目しましょう。Tシャツの素材には編み方があります。Tシャツの着心地や機能性、生地の風合いを決める重要なポイントです。8つの種類がある織り方・編み方を順にみていきましょう。

天竺(てんじく)

代表的な生地の編み方であり、比較的よく知られている天竺(てんじく)編みは、たて糸・よこ糸を交互に浮き沈みさせながら織る「平編み」のことを指します。凸凹がないため裏表がわかりやすく横方向に伸びやすい編み方です。Tシャツの生地の編み方の中ではかなり一般的で、ほとんどのTシャツが天竺(てんじく)編みであると言っても過言ではありません。

鹿の子(かのこ)

鹿の子(かのこ)編みは、天竺(てんじく)編みから変化した編み方の一つです。表編みと裏編みを交互にしています。Tシャツ生地表面に細かな凸凹を作る編み方で肌に触れる面積が少ないため、肌への負担が少なく通気性がいいのが特徴です。

ハニカムメッシュ

ハニカムメッシュは、蜂の巣のような凸凹がある編み方です。しっかりとして厚みがありながらも、サラッとした肌触りと通気性に優れています。汗をかく場合に適しているのでスポーツ用のTシャツにも向いているでしょう。

ポリエステルメッシュ

ポリエステルメッシュは、ダブルフェイスとも言われている編み方です。片面は凹凸が無く、片面はメッシュのポリエステル100%の生地で、薄めで軽いだけではなく速乾性にも優れています。スポーツのインナーメッシュやドライTシャツなどの生地に使われます。

インターロック

2つのゴム編みを裏合わせにし、両面とも表地だけに見える編み方で伸縮性に優れています。インターロックだけではなく、両面編み、スムース編みなど多くの名を持ちます。ポリエステルメッシュと並んでスポーツTシャツなどに向いています。

フライス

横への伸縮性があり「ゴム編み」とも呼ばれているのがフライスです。Tシャツなどの襟や袖口のフィット感を出すために使われる編み方。子供服やレディース服の生地に使われることが多いのですが、男性の洋服にも使われています。

裏毛

表は天竺編み・裏面が パイル状の編み方です。一般的にスウェットなどで使われることが多い編み方の一つであり、快適な着心地を叶えます。スウェットや厚めのTシャツ・トレーナーなどに使われています。

裏起毛

裏起毛は、パーカーやスウェットだけではなくワンピースなどにも使われる、裏毛のパイル部分を毛羽立たせた生地です。繊維の厚みを増してボリューム感を出すだけでなく、保温性に優れているため冬場に多く展開されます。

オリジナルTシャツ作成時の注意点5つ

オリジナルTシャツの素材感や編み方などがわかると、現実味を帯びてきて一気に進めたくなりますが、注意点もあります。ここでは、オリジナルTシャツを作る際の注意すべきポイントを5点ご紹介します。

デザイン案は自分で用意するのがベター

Tシャツを作る際デザイン集やテンプレート、既にあるデザインなどを参考にするのは良いのですが、あくまで配色やイメージの参考に留めておきましょう。オリジナリティが低くなるだけではなく、あまりにも似たTシャツのデザインはトラブルに発展しないとは言い切れません。

オリジナルTシャツを作るのであれば、自分でデザインを細かく考えましょう。すでに多くのTシャツが販売されているため、迷ってしまうかもしれません。自分だけのデザインを熟考してみてくださいね。

サービスによって扱っている生地・素材が異なる

Tシャツをプリントするサービスはさまざまですが、各サービスによって扱っている生地や素材は異なります。プリント方法、加工方法なども異なるため、利用するサービスは事前にしっかりとリサーチしておくことが重要です。

確認しないまま制作してしまうと、想像していたTシャツとは違うものができあがる確率が高まります。それぞれのサービスのHPなどで、取り扱っている生地・素材やプリント方法、仕上がりなどを事前にリサーチしましょう。

デザインで譲れない部分を限定する

デザインには譲れない部分を持ちましょう。ただし、たくさん持つのではなく限定して持つのがポイントです。譲れない部分がたくさんあると、Tシャツを作る工程でできないことがわかっても対応が難しくなってしまいます。

「このロゴの大きさだけは」「カラーだけは」「写真の大きさだけは」など限定し、デザインを柔軟に変更しつつオリジナリティを失わないようにしましょう。

作成の目的を見失わないようにする

オリジナルTシャツに限らずですが、作成の目的を見失わないようにしましょう。デザインや素材・生地で迷っていると、本来なぜこのTシャツを作ろうとしているのか、目的を見失ってしまいがちです。

「なぜこのオリジナルTシャツを作るのか」を忘れてしまうことで、本来の趣旨とはかけ離れたオリジナルTシャツができてしまうかもしれません。一気に何かを進めるのではなく、随時確認しながら、本来の趣旨から離れないよう心がけましょう。

安さだけで判断しない

予算には限りがあるため、安く済ませたくなることも。しかし、安さだけで判断してしまうと生地感が思ったものとは違ってしまうなどトラブルにも発展しやすくなります。特に生地感やデザインはTシャツ作りで妥協できないポイントですが、安さだけで判断してしまうのはとても危険です。

どのようなサポートがあるか、Tシャツの生地感の詳細はどう表記しているか、対応の範囲や取り扱っているカラーの種類などにも目を向けて決めていきましょう。Tシャツは、毎日でも着用できるアイテムです。安さで判断し、粗雑なものができあがってしまう可能性を防ぐことが大切です。

オリジナルTシャツ製作はヨセミテに相談!

本記事では、Tシャツ生地の種類や素材の特徴、選び方についてご紹介しました。オリジナルTシャツを作る際には、デザインだけではなく素材感にこだわって作るのも一つのポイントです。初めての場合は、すぐに相談できる体制にもこだわってメーカーを選びましょう。

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