素敵なデザインのボールペンを作成して、大切な人にプレゼントしたい!
日常生活の中でボールペンは使いやすいペン類の一つ。社会人になると特に、シャーペンよりも使う頻度が高いともいえるでしょう。文房具は一種のセンスが出る部分でもあり、こだわっている人も年々増えてきています。
ここでは、素敵なデザインのボールペンを作成して、大切な人にプレゼントしたいときに注意する点や、そもそもどのような種類や素材があるのかなど細かく解説していきます。
「いいボールペン」の条件とは
使いやすく書きやすいボールペンは「もう一本欲しい」と思うほど、自分の手にフィットし、書いた字も綺麗に見えます。人によって「いいボールペン」には差があります。では、代表的な「いいボールペン」とは、どのようなものでしょうか?ここでは「いいボールペン」の条件をご紹介します。
適度な重みがあり、重心が取りやすい
シャーペンとは違い、軸の太さや重さで書き心地やフィット感が変化するのがボールペンの特徴です。いいボールペンは、適度な重みがあり、重心が取りやすく、ドッシリと構えているようなフィット感があります。
女性は細め、男性は少し太めが書きやすいとされていますが、もちろんすべてではなく握る強さや筆圧によっても変わってくるでしょう。自分が一番書きやすいと感じる軸の太さや重さをまずは知り、デザインしたボールペンを贈りたい人のサイズ感をリサーチすると良いでしょう。
軽い筆圧でも書きやすい
筆圧は、人によってかなり差があります。しかし、本来ボールペンは、力を入れずにかけることが特徴です。軽い筆圧でも滑らかに書けるのが魅力的ですが、中には筆圧をかけないとインクが出にくい場合や、筆圧が強くなってしまう形状のものも。
軽い筆圧でも書きやすく、文字量が多い時や長時間の筆記などでも疲れないのがいいボールペンです。特にビジネスマンなどへ贈る場合は、より考慮するのが良いでしょう。
TPOに応じたデザイン性である
華やかで可愛らしいデザインやキャラクターデザインは、魅力的で自分のテンションを上げてくれるものですが、ときにはTPOにそぐわない場合もあるでしょう。
特にビジネスの場では、あまり派手なデザインのボールペンを使っているとびっくりされてしまう可能性も。オリジナルのボールペンをデザインする際は、高級感やドッシリ感は保ちつつどのような場面でも使える、もしくは「こんな場面で使って欲しい」と想定して作ることが大切です。
ボールペンの基本デザインはおもに2種類
「ボールペン」と一言で言っても、店頭ではさまざまなものが並んでいます。デザインをオリジナルで作る場合は、2種類に分けられます。ここでは、ボールペンの基本デザイン2種類をご紹介します。
直接印刷タイプ
さまざまなデザインができるのが魅力的な直接印刷タイプ。インクジェットやフルカラー印刷などとも呼ばれていて、本体にCMYKカラー(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)ブラック(K)」を直接印刷することでできあがります。
写真・イラスト・ロゴ・グラデーションと選ばずにデザインできることから、会社のロゴなどの入ったボールペンなどが定番です。
スケルトンタイプ
ボールペンの中でもよくみるスケルトンタイプは、ボディが透けて中の構造がよく見えるのが特徴です。
シンプルで、どのような場面でも使いやすいスケルトンタイプはビジネスでも勉強でも、その他イベントなどでも使われることが多いボールペン。子どもから大人まで、使ったことがある人が多いでしょう。比較的重量が軽いのに書きやすいことも特徴の一つです。透けてはいますが耐久性は十分です。
ボールペンのボディの素材
ボールペンのボディにはそれぞれ素材があります。すべてがプラスチックや重厚なものではありません。ここでは、ボールペンのボディの素材について、プラスチック・木製の二つに分けて、それぞれをご紹介します。
プラスチック(アクリル)
プラスチックやアクリルは、ボールペンボディの素材では定番です。プチプラなボールぺンから高級感のあるものまで多く商品で使われていて、加工やデザインを反映しやすいメリットがあります。
また、書けなくなっても、リサイクルしやすいことで多くの企業などで使われています。オリジナルボールペンをデザインしてギフトする際にも最適です。さまざまな商品に使われているので、誰にでも馴染みのある素材で、贈りやすいでしょう。
木製
木製のボールペンは、高級感や大人っぽさのあるボールペン素材です。あまり馴染みがない人も多いかもしれませんが、高級ラインや贈り物として木製のボールペンは多く、男性に特に人気のある素材です。
木製と一言で言っても、天然木を使うなど貴重な木材を使ったものから、漂流木などを使ったものまでさまざまな商品があります。使えば使うほど、味が出ると言われる木製ボールペンは年配の方へのギフトとしてもおすすめです。
ボールペンの構造タイプ3種
ボールペンと一言で言っても想像するボールペンのイメージは、さまざまです。では、ボールペンの構造にはどのような種類があるのでしょうか?ここでは、ボールペンの構造タイプを3種に分けてご紹介します。
ノック式
簡単にワンノックするだけでペン先が出し入れ可能なノック式のボールペンは、使っている人も多く、最も一般的な構造のボールペンです。種類も豊富で「●色ボールペン」と呼ばれるもののほとんどは、ノック式です。
他のボールペンと比べて扱いやすいことから、自然と選ぶ人が多いはず。ノック式のメリットは、インクがなくなったとしても本体が使えれば、インクを入れ替えるだけですぐに使えることです。
ツイスト式
軸を回転させペン先を出したり引っ込めたりするツイスト式のボールペン。ノック式と違い、片手での操作は難しい方式です。しかし、カチャンっと言った機械音が生じないことから、静かに出し入れしやすく、神社や仏閣など神聖な場所でも使われることが多いボールペンです。
ツイスト式は、多くは見かけませんが、大きな文房具屋さんのボールペンコーナーなどでたまに展開されています。書き味が滑らかで書いた文字も見やすい特徴があります。
キャップ式
キャップの着脱でペン先を出し入れするキャップ式は、複数カラーのペンを使うことは難しく単色での展開がほとんどです。
キャップ式ボールペンは、シンプルで比較的安価なためよく見かけますが、キャップをなくす・いちいち取り外すのがめんどくさい、などのデメリットも多く年々少なくなってきているボールペンの構造タイプでもあります。中には、キャップ式でないと安心できない人や、キャップを取る仕草で何か区切りをつけているなどの人もいます。
ボールペンの印刷・加工方法
オリジナルのボールペンをギフトとして贈るのであれば、よく知っておくべきなのがボールペンの印刷・加工方法です。印刷方法はさまざまであり、メリットデメリットもあります。ここでは、ボールペンの印刷・加工方法をご紹介します。
シルクスクリーン印刷
シルク(絹)、またはナイロンなどの化学繊維や金属繊維を使って版を作り、プリントしたい文字や模様の形に微細な穴を開け、インクが通過するようにするのがシルクスクリーン印刷。シルク印刷とも呼ばれていて、一般的にオリジナル商品を作る際にも使われます。
コストが安いことが最大のメリットですが、2色以上など複数のカラーを使うと版の数も増えるため、当初の予算よりもかかってしまったということも少なくありません。色の合成やグラデーションは難しく単色でのデザインに向いています。
パッド印刷
ボールペンなどの小さな物にも、オリジナルデザインを反映できる手法として知られているのがパッド印刷です。インクをシリコン製のパッドに転写し、ボールペンなどオリジナル商品に押し付けて印刷するため、細かい文字や精密な柄もしっかりと反映できます。
印刷範囲(縦幅)が広いため、ボールペンに大きめのデザインもしっかりと反映してくれる一方で、シルクスクリーン印刷と同じくデザインごとに版代が必要です。そのため量産時にコストがかかるのがデメリットです。また、この印刷方法を扱っているサイトや業者自体が日本では珍しく、選択できない可能性があるのもデメリットといえるでしょう。
インクジェット印刷
デザインした入稿データから「CMYK」(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)ブラック(K))で色を作り、直接ボールペンにデザインを反映させる方法です。写真、イラスト、ロゴ、グラデーションを鮮やかに表現できます。
デザインを反映させる範囲が広く、デザインの幅も大きく変化するでしょう。一方でコストがかかってしまうことはデメリットで、数を多く作成しないと、コストの悪さから販売すれば赤字状態になってしまう可能性があります。
レーザー印刷
レーザー印刷は、レーザー刻印・マーキング・機械彫刻などと呼ばれることもある、レーザー光で彫刻していく手法を指します。素材を「焦がす・削る・変色させる」ことで刻印などのデザインを印刷しています。
立体感やボールペンそのものの陰影などもしっかり反映・デザインできることで、少しレトロで味わい深い雰囲気です。しかし一方で、彫刻という特性上、文字の色が選べないことや、削るためコストが割高に感じることも。パッド印刷と同様に、扱っている会社が少ないのもデメリットといえるでしょう。
ボールペンのインクの種類・特徴
ボールペンを買う際に「油性ボールペン」「水性ボールペン」と書かれているのを見たことがある人も多いでしょう。また「何が違うんだろう?」と思っている人もいるかもしれません。ここではボールペンのインクの種類・特徴をご紹介します。誰かに贈るデザインを作る際は、インクの種類などにも注目するようにしましょう。
水性インク
水性インクは乾きやすいのでキャップ付きのものが主流です。インクの粘度が低く、万年筆のような軽くなめらかな書き味が特徴です。長時間使い続けても疲れにくく、筆圧の強弱にかかわらずしっかりと書くことができるため、年齢にも関係なく書きやすいインクです。
カラーインクも豊富であるため、3色ボールペンなども定番です。水性のとおり、水に弱いため、水分のある場所や濡れた紙に書くと溶け出して汚くなってしまうことがあります。
油性インク
水性インクとは違い、耐水性に優れ水に濡れても文字がにじみにくいのが、油性インクの特徴です。経年劣化による色あせが起こりにくいのも特徴で、長く使うことができます。
公的な書類や郵便局などでの記入、複写式の領収書なども油性インクのボールペンが使われることが多く、筆圧が強めでしっかりとした筆記感があります。その一方で、力を要することや書き出しがかすれやすい点がデメリットです。
ゲルインク
ゲルインクは、大手文具メーカークレヨンなどで有名な「サクラクレパス」が開発した水性インクです。このゲルインクによって、水性ボールペンは多くのシーンで使われることになりました。
水性インクと油性インクのハイブリットのようなメリットを持ちますが、その一方でインクの減りが早く、筆記距離が短いのがゲルインクボールペンのデメリットです。コスパを考えるのであれば、あまりよくないと感じる人も多いでしょう。
おしゃれなボールペンのデザイン案
「ボールペン」と一言で言っても、さまざまなデザインがあります。また、ギフトとしてオリジナルを作成するのであれば、おしゃれなデザインにしたいでしょう。ここでは、おしゃれなボールペンのデザイン案をご紹介します。贈る人に合わせて考えましょう。
サスティナブルな素材を使用
ボールペンに限らず、注目されているのがサスティナブルな素材。リサイクルPET原料を使用したり、サスティナブルな新素材が誕生したりとここ数年で大きな変化を遂げています。
ボールペンにもサスティナブルな素材を使うことでトレンドライクなだけでなく、おしゃれで環境にも気を遣っているものを贈ることができます。素材がサスティナブルなものは、グリップ感や書き味も劣ると思われがちですが、そんなことはなく、しっかりと使いやすいボールペンをデザインできるでしょう。
名入れの刻印
名入れの刻印は、化粧品などにされることも多いことから馴染み深い人も多いでしょう。名入れ刻印をすると「特別感」がアップし、自分のためだけに作られたものという意識が高まります。
名入れしていることで、誰かと混合してしまうことも避けられるため、イベントや大きな会場でのセミナーなどにも活躍してくれるでしょう。木製に金での刻印や、プラスチックでも刻印をしてあるボールペンは、ギフトボールペンのデザインとしておすすめです。
ゴールドやシルバーで洗練されたアクセント
素材が何であっても、ゴールドやシルバーで洗練されたアクセントをつけることで一気におしゃれな印象に。コーディネートにアクセサリーを足すように、ゴールドやシルバーでボールペンを彩りましょう。
アクセントだけではなく、第三者から見ても目に付くおしゃれなデザインのボールペンは、ギフトとしてもぴったりです。ボールペンは、よく使うものだからこそ、使うたびに気分の上がるデザインであることも重要です。
レザーカバーとセット
日記・手帳・ブックカバーなどレザー商品とセットになっているボールペンを見たことがある人も多いでしょう。レザーカバーと合わせることで、統一感のある組み合わせとしてギフトに最適です。
また、ブックや手帳などではなく、ボールペンをいくつか収納できるレザーペンケースなどもあり、セットで贈ることで相手のライフスタイルや立場を気遣っている姿勢が伝わるでしょう。高級感と特別感を演出しやすいのもレザーセットとのメリットです。
機能性とデザイン性を両立する5つのポイント
機能性だけ良くても、デザインだけ良くても、ボールペンとして活用してもらうことは難しいでしょう。デザインも良く、機能性にも優れていることで、贈った相手にも喜んでもらえるものです。ここでは、機能性とデザイン性を両立する5つのポイントをご紹介します。
相手が使うシーンに寄り添ってインク・形を選ぶ
ボールペンをギフトとして贈るのであれば、相手が使うシーンを想定し、インク・形を選ぶようにしましょう。学生なのか、社会人なのか、普段からペン類を使うのか使わないのかなど、日常的に馴染むものにしましょう。
社会人で、仕事で使うデザインとして派手なものや変わった形では、使いづらい可能性があります。高級感のあるもの、シンプルなものなど考慮して贈りましょう。
交換用のインクもセットでプレゼントする
ボールペンは、日々の中で使うシーンが多いアイテムです。インクは無限に出てくるわけではなく、インク切れが生じてしまいます。
特別なインクでなければ文房具屋などで購入できますが、インクの替えを一緒に贈ることで「勿体無いと思わず使って欲しい」という気持ちも伝わるでしょう。交換用インクを一緒に贈る時は、その旨をメッセージカードなどに添えるなど、ちょっとした気遣いとともにプレゼントしましょう。
プリント時はカーブラインを考慮する
どのようなデザインであっても、ボールペンそのもののカーブラインを意識して作成、プレゼントしましょう。カーブラインとは、ボールペンの丸みを帯びたアウトラインの形状のことを指します。プリントする時点で、少し変わった形にしたり、特記があるようなデザインにしてしまったりすると使いにくく、贈られた側も次第に使わなくなってしまうでしょう。
また平面と違い、デザインがカーブを描くため、文字が途中で途切れて見える、デザインがしっかりわからない、などのトラブルが生じるかもしれません。プリント時はカーブラインを意識しましょう。
相手が普段使っている構造タイプをリサーチする
人によって、描きやすいボールペンの形状やデザインが違います。贈る相手を観察する機会があるのなら、どのような構造のボールペンを使っているのかリサーチし、相手に合ったものを贈れるよう心がけましょう。
三色ボールペン、細さが0.3以下のもの、万年筆などを思わせるどっしりしたものなど、人によって「書きやすい」「使いやすい」基準が違います。どうせ贈るのなら相手が普段から使っているものに近く、贈った後も使ってもらえるようにしましょう。
性別や年齢に惑わされず、相手の好みを適切にリサーチする
「男性だからこの色でしょう」「年齢が高い人にはこっちだろう」など、性別や年齢に惑わされず、相手の好みを適切にリサーチするようにしましょう。年齢や性別と、好み、使いやすさなどはすべて別物です。
使いやすさと好みはリンクしますが、そこに年齢や性別が必ずしもマッチするとは限りません。一つの基準だけで判断せず、相手の好みや使い勝手をどのくらい重視するのかをリサーチし、ボールペンをギフトとして贈りましょう。
もっと喜ばれる!ボールペンギフトで取り入れたいアイデア
機能性とデザイン性を両立するのはもちろんですが、贈り物であれば相手が喜んでくれるアイデアがあるとさらに良いでしょう。ここではボールペンギフトで取り入れたいアイデアをご紹介します。誰に贈るとしても、相手のことを最大限考えていることが伝わるものにしましょう。
ペンケースやペンホルダーとセットで贈る
ボールペンを単体で持ち歩く人は少ないでしょう。ペンケースやメモが入るサイズのポーチなどと一緒に贈ることで、相手がわざわざ購入したり新しく持ったりする必要はなくなります。
ペンケースやペンホルダーにも刻印ができるものやデザイン性・質などこだわりが現れやすいため、相手のライフスタイルやイメージに合わせて贈ると良いでしょう。セットで贈るのは、ボールペンに限らず喜ばれるアイデアです。
インクやデザインを複数パターンのセットで贈る
ボールペンインクには種類があります。インクのカラーや種類にこだわったり、ボールペンのデザインをいくつか作成したりと、複数のパターンで贈るのも楽しさのある贈り物となるでしょう。
ボールペンは、たくさんもらっても困るものではありません。いくつかの種類やデザインをオリジナルで作成したうえで、相手のライフスタイルや好みを考慮し、さまざまな組み合わせやカラーを用意してみると良いでしょう。
使用用途に応じたメッセージカード・ケア方法を添える
「ボールペン」と一言で言っても、さまざまな種類のものがあります。ボールペンの種類によってはケア方法が特殊になってしまうことも。自分が使う際もついつい雑に扱ってしまう、入れっぱなしにしてしまうなど、ボールペンとしての寿命を縮めてしまうことになりかねません。
どのようにケアした方が良いのかなどを添えておきましょう。また、使用用途に応じたメッセージカードを添えておくのは丁寧で、相手のことを気遣っていることが伝わります。
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何かと使うボールペン。ペーパーレスで、デジタルな時代だからといって、なくていい物ではなく、あれば便利なアイテムです。ノベルティなどをはじめとして、オリジナルのボールペンは愛着も湧きやすく大事に使えるでしょう。
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